療養施設から実況!コロナ奮闘記<最終回>

懸念:入所5日目

本日の熱は36.5℃で、気分もかなり良いです。咳と痰が少し出るくらいでして、メディアで散々聞いていた「味が分からない」症状は、僕ら二人にはありませんでした。この時点ではもうすごく家に帰りたくなる時期だと思いますが、一応厚生労働省が「療養は10日間」って定めているものですからね。。。まあ、もし今調子のったら、また悪化する可能性もありますしね。ということで、午前中はほとんど別の階にいる妻と、ビデオ通話をしながら過ごしました。ところで、昼ごはんのお弁当が、なんとステーキ定食だったんですよ!!しかし、Kちゃんはそのときがピークで、ステーキはほとんど食べ残して、声まで出なくなっていました。。。あれこれ胸の中が暗いもやもやとして、カーテンを開け、外を見下ろしたらホテルのすぐ下で川がうねうね流れていて、天気はあまりにも晴れていたので、皮肉だと思いましたね。極普通に外で歩いてる人たちが、とにかく羨ましかったわけです。早く治って、散歩行きたい気持ちでいっぱいでした。

鎮静:入所6日目

朝起きて先ず妻に熱がなん度かを聞いたら、36.5℃!!これで一先ず良かった!と思いました。もう食事の度に、お互いがビデオ電話で通話をしながら食べるパターンが定着していました。さしぶりにKちゃんの笑顔を見たら、僕も元気が出ました。。。前日まで食欲が全くなかったKちゃん曰く、事務局に頼むと、あまり食べれない入所者の為にお粥や、ウィダーインゼリーなど、好きなだけ出して貰えるとのことでした。今が季節の変わり目だからか、部屋の中が結構寒かったので(エアコンはあるけど暖房はありませんでした)、僕は別で掛布団も頂きました。お弁当を取りに行く度に、エレベーターの中で他の入所者たちと会うしかありませんが、その年齢層が本当に様々で、2,3歳くらいの子どもから、年配の方まで幅広くいましたね、家族単位で泊っている方も多い感じでした。夜ご飯は、大好きなとんかつでしたが、いくら好きなものでも何回も出ると、そりゃ飽きますよね。。。(文句言うな!)

忍耐:入所7日目

この時点ではもう自分との闘いだと言えます。最初一応一家から本一冊、携帯用ゲーム機一台も持ってきてはいたのですが、飽きますね。同じくYouTubeも、テレビも限界がありますね。まあ、普段自分は休みの日がいつも足りなかったので、こちらに入所してからは珍しく昼寝をしたり、日本内外にいる友だちとやりとりをしながら過ごしました。外国にいる親には、わざと今回の感染のことを全然言っていなかったのですが、生憎今日お母さんからいきなり「元気?」ってLineが届き驚きました!やはり親はすごいですね!分かるもんですね!普段はそんなやりとりもないのに、何で今日連絡が来たんだろう。鳥肌が立ちます。

芝国際クリニック【新型コロナウイルスPCR検査】

解脱:8日目~退所へ

いよいよ明日で念願の退所となります。明日で入所は正確に9日目ですが、療養1日目は家にまだいたので、その日まで含んだら療養10日になるということです。ここでちょっと、皆さんにこの幻のような10日間、個人的に思ったことをまとめさせて頂きたいと思います。

1.日頃からの予防って、今になっては一見無駄にも見えるが、だからと言って絶対やめてはいけない:自分は普段、潔癖症だと疑われるほど衛生の面を徹底している方でしたが、結局かかりましたから。ワクチンも、ファイザーを3回接種済みでしたが、もし打っていなかったら、重症化してもっと辛かったんだろうとも考えられます。一番ベストはもちろん最初からかからないことなのですが、現実はそんな甘くないですよね。今回の感染がきっかけで、自分にはもう抗体ができたとは思いますが、それでも世の中には、何度も再感染する方がいる話も耳にしますよね?やはり日頃から、意識のある予防や対策は、欠かせないと思います。油断できません。

2.ホテルが見つかれば宿泊療養をおススメする:僕も、Kちゃんも、今回もし家にいたら色々もっと大変だったと思います。あれだけ体が辛い時に、流石に料理とか無理でしょう。もちろん個人差ありますが、自分の場合はトイレに行く時さえ、転がって行くくらいでしたから。尚、家にいると掃除なども無理だと思います。僕の場合は下痢に嘔吐に。。。元気があるわけないです。

3.検査の種類や、正しい結果の見方を普段から把握しておく:検査って、今のところ抗原検査とPCR検査の二つがありますよね。どっちも陽性かどうかは、病院に判定してもらうものですが、抗原検査に関して僕の場合を少し言わせていただきます(今回PCRは受けていなかったので論外)。この抗原検査キットって、説明書にもキットの上にも、「鼻水を綿棒で採集後15分」とは書いてありますが、これこそ勘違いし易いところだと思いますね。先ず、自分は第一回目の検査では陰性で、第二回目の検査では20分を待ったら最初は陰性だったのが、数時間後はいきなり陽性に変わっていたので、この抗原検査って最初はみなさんが慣れていないから、綿棒をちゃんと鼻の奥まで入れ込むこと自体ができない方も多いと思います。涙が出るまで、ちゃんと奥まで少し無理をして鼻に入れること。それができたとしても、少なくとも3時間は検査キットをずっと見ていた方が、正しい結果が出ると思います。もちろん、一番べストは抗原検査とPCR両方受けて、病院にそれらを判定してもらうことですね。

4.宿泊療養をしても治療薬などは出ない、メディアでうるさい解熱剤も、必ず効くわけではない:いずれは治療薬もできるだろうとは思いますが、今のところ家にいるにしろ、ホテルにいるにしろ、とにかく結局は自分でコロナと戦って勝しかありません。現状は治療薬ができるまで待つしかないですね、全人類が。尚、解熱剤も市販中のものが色々ありまして、タイレノールだったり、ロキソニンだったり、皆さん結構「これがいい、あれがいい」とは言われると思いますが、僕の場合はロキソニン以外は全部効きませんでした。つまり、ピークの時は4時間の間を持って、できれば毎回違う成分の解熱剤を何種類か試してみた方が良いと思います。熱が下がったときその時の薬が自分に合う薬で、それも相当症状が酷い時だけに飲むよう、看護師さんにも言われるはずです。

5.決してコロナは甘くない、デマを信じない:せめて自分にとってはただの風邪ではなかったです。トランプ元大統領も言っていましたよね、ただの風邪だと。違いますね。多分かかったことある方なら同意してくれると思いますが、症状が明らかにいつもの風邪とは違います。ともかくコロナは、未だにそのメカニズムっていうのがスッキリとは解明できていないですからね。人によっては、人生一番辛い経験になる場合もあると信じています。メディアでは「血液型によっては」どうのこうの言ったり、「ただの陰謀に過ぎない」という変な団体まで現れていますが、もし僕の意見を求めていらっしゃるのなら、コロナは間違いなく存在しますし、ただの風邪とは違うことを、僕ははっきりと主張したいです。

それでは今まで僕の奮闘記を読んでいただき、ありがとうございました。少しでも皆さんの役に立てればと思います。皆さんがかからないことだけを祈っています!

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